河北抄(9/17):名取市で先月あった障害者とのスポーツクラ…

 名取市で先月あった障害者とのスポーツクライミング交流会。パラクライミング世界選手権を4連覇した小林幸一郎さんの登りを見た。使えるのは決められたホールド(突起物)だけ。目が見えない小林さんの頼りはパートナーの指示だ。

 最後に触ったホールドから見て、次のホールドの方向と距離、形を伝える。「左手を(時計の文字盤の)2時の方向」ではなく「左手から2時の方向」。「ホールドの使い方を考えるのも面白さ。それを教えてもらうのはルール違反で、位置さえ分かれば」と小林さん。

 街で白杖(はくじょう)を使う人に出会うと「どこまで、どう手を貸せば」と尻込みをしてしまう。けれども「必要な手助けは人それぞれ。できない部分をサポートしてくれれば」。そう分かれば気も楽になる。

 交流会では障害の有無を問わず競技を楽しむ。目指すは初見でゴールまで到達するオンサイトだ。小林さんが代表を務めるNPOのスローガンは「NO SIGHT BUT ON SIGHT」(見えない壁だって越えられる)。共に登れば分かる、そんな機会が広がれば。

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