体験ツアー無料でどうぞ 山形市、交通・宿泊費全額前払い 定住人口拡大へサポート手厚く

 「山形への移住、無料でお試しを」。山形市は本年度、山形県外在住の希望者に交通費と宿泊費を全額支給する移住体験ツアーを始めた。市によると、全国の自治体ではツアー後に参加者が精算してから補助金を支給する例はあるが、前払い方式は珍しいという。担当者は「費用を気にせず足を運んでもらい、山形を好きになるきっかけになれば」と支援の効果に期待する。

 事業は「オーダーメード型移住体験ツアー」と銘打ち、8月にスタート。「一般移住」と「テレワーク移住」の2コースで募集している。事業費は400万円弱の見通し。

 両コースとも、1泊2日か2泊3日程度を想定し、家族4人まで参加できる。

 同市への移住希望者は移住コーディネーターと事前に移住後に希望する職種や住宅の物件、子育て環境などを相談し、内容が具体的なら参加が確定する。現地での行程表とともにJR券や航空券を事前に送付する。

 現地では、市職員の案内で公用車を使って希望した見学場所を見て回る。宿泊費は支給されるクーポンで支払う。テレワーク型は、今月1日に市中心部に開所した「やまがたクリエイティブシティセンターQ1」内のシェアオフィスでテレワーク環境を体験してもらう。現地での飲食費や施設の入場料などは対象外。

 山形市は本年度から企画調整課に移住促進係を新設するなど、転入による定住人口拡大に力を入れる。同係の担当者は「東京への一極集中などによる人口減が進む中、山形市の住みやすさを効果的に伝えるには実際に足を運んでもらうのが一番。地元出身者のUターンも含め、若い世代を多く呼び込みたい」と意気込む。

 事業は来年3月26日まで。詳細は山形市のホームページに記載している。連絡先は移住促進係023(641)1212、内線396。

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