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幸せを呼び込む あの人のゲン担ぎ 【特集】運気を上げよう

 新年を迎え、心新たに前進したい時期。今年は良縁や幸運を引き寄せる「験担ぎ」を取り入れてみては。今すぐ参考になりそうな開運法を教えてくれたのは、目覚ましい活躍を見せる人たち。元気の出る言葉も書いてもらった。特別な日に、毎日の習慣に。アクションを起こして幸せを呼び込もう。

困難な時こそ笑顔を 漫才コンビ まつトミさん

 仙台を拠点に活動する漫才コンビ・まつトミの2人が日頃、意識しているのは「気分を上げる」こと。「嫌なことがあった時ほど笑顔が大切。マスクの下でも口角を上げるようにしています。口がへの字になると減らず口が出るし、笑ってるとめんこく見えるでしょ。あとは肌着やシャツの裾は必ずズボンの中にキチッと入れる」(まっちゃん)。「毎朝東の空に向かって、おはようってあいさつします。それとラジオ体操。体も目覚めるし、気持ちも上がる気がする。思い込むって大事ね」(トミちゃん)。

自分信じ踏ん張って

 コンビ結成は2000年。介護漫才や地元ネタなど、テンポのいい東北弁で客席をイジるライブ感ある漫才が好評だ。昨年末にはお笑いの聖地・浅草演芸ホールで上演し、長年の夢だった東京進出を果たした。「20年続けてきた今だからできる芸があるはず。ちょっとでも興味を持ってもらえて、仙台の寄席に来てくれたら最高ですね」(トミちゃん)。「浅草(演芸ホール)の話が来たのが、テレビのお笑いコンテストで結果が出せず落ち込んでいた時期。そっちは駄目でもこっちがあると、最終的にいい方向に導かれていると感じました。神頼みもいいけど、一番は自分を信じること。今の努力は未来の自分へのごほうびになるから。気分もパンツもグイッと上げて、踏ん張っていきましょう」(まっちゃん)と力強いエールをくれた。

(1)(2)トミちゃんが持つのは芸能に縁のある神社のお守り。「仕 事の時に必ず持ち歩きます」 (3)まっちゃんが大切にしている のは、クリスタルガラスに太陽光を当て乱反射させ、室内に虹色の光を出現させる「レインボーメーカー」。 「窓際にねっぱして(くっつけて)使います。キラキラしてすごくきれいで、見てると元気になる」

 まつトミの仙台での2023年初ステージは1月28日(土)に仙台市青葉区の常設寄席「魅知国定席花座」の一月下席で。午前の部が11:00、午後の部14:00開演。入場料は一般2000円。
会場・問/魅知国定席 花座
青葉区一番町4-4-23 TEL022-796-0873

不調の時もポジティブ 仙台89ERS ポイントガード 小林遥太選手

 バスケットボール男子のBリーグ1部に今季6シーズンぶりに復帰した仙台89ERS。奮戦するチームでひときわ輝くのが、2022年6月に名古屋ダイヤモンドドルフィンズから移籍した小林遥太選手だ。ゲームメークと守備のハードワークに定評があり、司令塔として活躍している。小林選手の験担ぎは「試合日の朝食には納豆と焼き魚を食べる」こと。「体が軽くなって動きやすくなるような気がする」と話す。「試合前はあまりバスケのことは考えないようにしています。考え過ぎると空回りしてしまうことが多いので」。直前までチームメイトとリラックスして「集中し過ぎないよう」に過ごしているそう。

ポジティブにいこう

 「けがや不調の時も、なるべくポジティブでいたいと思っています。点ではなく、線で考えるようにしています。今が苦しくても、未来には大したことじゃなかったと思えるように。やるべきことをやっても駄目なら仕方ないし、できたらラッキーくらいの気持ちでいます」と笑って答える小林選手。だが試合が始まると表情は一変。背番号「0」が軽やかに躍動し、縦横無尽にコートを駆ける。「背番号は気持ちをゼロからスタートさせる意味があります。…というのは表向きで、親友の川崎ブレイブサンダース・藤井祐眞選手と同じ番号にしたかったんです」とこっそり教えてくれた。

 「新年は始まったばかり。壁にぶち当たることもあると思いますが、ポジティブに頑張っていきましょう」

試合に向け練習する小林選手=太白区のHAREOドーム

ホヤ食べ 夢は声にして ほやドル 萌江さん

「ラッキーカラーはやっぱりホヤ色。最 近、シーツもカーペットもホヤ色にしまし た。ビタミンカラーで元気が出ますよね。 たまに目がチカチカするって言われます けど(笑)」

 萌江さんは石巻市出身、ホヤの魅力を発信するアイドル「ほやドル」として人気急上昇中。彼女の開運アクションはもちろんホヤを食べること。そして夢や目標は積極的に声に出すことなのだそう。「まだ自称ほや大使として活動していた頃、イベントに来た石巻市長に公認してもらえるようお願いしました。そうしたら翌年『いしのまき観光大使』に任命されたんです。テレビに出たいと言い続けていたら東北放送の『サタデーウォッチン!』レギュラー出演が決まり、他の番組にも呼んでもらえるようになりました。高望みでも諦めずに言葉にしてきた結果が今につながっていると実感しています」

怨念歌い感情を浄化

 明るく元気なイメージが強い萌江さんだが、実は元カレへの愛や恨みを歌う「直球怨念型シンガーソングライター」という別の顔も持つ。直情的な歌詞が女性には共感を、男性には恐怖を与えると話題で、この極端な二面性に魅了されるファンは多い。怨恨を歌い上げる影響か「この数年恋愛はマジでダメダメ」。恋愛運を上げるべく縁結びのお守りを複数持ち歩いているが「もしや多すぎて運気が渋滞中?」。ネガティブな感情を怨念ソングに託して浄化することで、気持ちも仕事もバランスが取れているのかもしれない。今後については「もっとホヤを広めたい。魅力を全国に、そして世界に向けてPRしていきます」と目標を口にした。

「縁結びのお守りはファンの方やスタッ フさんがくれたもの。みんな応援(心 配?)してくれて、こんなに集まりまし た。家や車の中にもまだあります」

 萌江さんのステージ「萌江バンドワンマン~元カレにフラれて8周年記念ライブ~」が1月29日(日)に開かれる。17:00開場17:30開演、料金は前売3000円(当日500円増し)、学生1500円。当日別途ワンドリンク注文が必要。
会場・問/仙台MACANA
仙台市青葉区一番町2-5-1 大一野村ビル地下1階
TEL022-262-5454

「いい日」呼び込みたい 灼熱の漫談ロウリュウ師 いずちゃん

 熱気冷めやらぬサウナブームを強烈なトークと熱風で「あおり立てる」男がいる。「やまびこの湯」に勤務し、2022年2月の本紙巻頭特集「サウナが好きだ。」にも登場した「灼熱の漫談ロウリュウ師いずちゃん」こと泉貴智さんだ。周りから「スーパーウルトラポジティブ」と評されるほどパワフルな彼は、日頃から積極的に験担ぎをしている。

大の字になり安全祈願

 「一日の始まりに、今日もいい日だと声に出す。これはコロナ禍で先が見えない時期に、歌手のLiSAさんがテレビで話していたのを聞いて始めました。トレードマークのうちわは常に持ち歩き、なるべく明るい色の服やアイテムを身に着けるようにしています」。さらに趣味のフットサルやソフトボールを楽しむ前には、フィールドの中央で大の字に寝転がるのがお約束だ。「悪いことは全部自分に来いという気持ちで空を仰ぐと、不思議と誰もけがをせずにプレーできるんですよね。雨でも必ずやるので、試合前から一人だけずぶぬれですけど」

 こういった考え方は仕事場でも生きる。「これから来るお客さんの疲れやイライラをどうやったら軽減できるか考えながら、サウナを立ち上げます。常連客も初心者も、サウナに入ったらワンチーム。少しでもリラックスして元気になってもらえるよう、全力でパフォーマンスしたい。気合いを込めて風を送っています」と、手にしたうちわに力を込めた。

やまびこの湯
 現在13人の熱波師がいる。その日誰が担当するかはお楽しみ。「静かに入りたい人が多そうだと思ったらトークは控えめにして、ワイワイ楽しみたい人たちの時は思いっきり盛り上げる。お客さんの健康状態にも気を配りながらその場を仕切る、MCのつもりでいます」(いずちゃん)

仙台市太白区西多賀5-24-1 ベガロポリス仙台南1階
営/7:00~24:00(最終受け付け23:30) 休/無休 TEL022-302-7626

(河北ウイークリーせんだい 2023年1月19日号掲載)

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