「ペッパーグラインダー」制止に疑問呈す 元プロ野球巨人の東北高・佐藤洋監督
18日に開幕した選抜高校野球大会の開幕試合で、東北(宮城)の選手がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で広まった「ペッパーグラインダー」ポーズをまねて、審判から注意を受けた。
一回に敵失で出塁した先頭の金子和志内野手(新3年)が一塁上でこしょうをひくポーズを取り、ベンチ内の選手も同様のパフォーマンスをしたところ、一塁塁審に「パフォーマンスは駄目です」と制止されたという。
この対応に佐藤洋監督は試合後、疑問を呈した。「日本中が盛り上がっているパフォーマンスを審判に注意されるというのは大反対。駄目な理由を聞きたい。もう少し子どもたちが自由に野球を楽しむ方向も考えてもらいたい」と訴えた。
プロ野球巨人でプレーした経験を持つ佐藤監督は昨年8月に就任して以降、選手の主体性を尊重し、野球を楽しむことを重視した指導を行ってきた。パフォーマンスは「打ったら、みんなでアクションをしよう」と選手たちが考えた。
佐藤響主将(新3年)は「相手を侮辱するものではない。注意を受けて、少し嫌な雰囲気になった」と話す。他の選手からは「やりたかった」と残念がる声も聞かれた。
日本高野連は「高校野球としては不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきた。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できるが、プレーで楽しんでほしいというのが当連盟の考え方だ」とのコメントを出した。
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