仙台市内の自宅に先月下旬、冊子が届いた。「いのちの軌跡」(76ページ)。北上市のがん闘病経験者を中心につくる「びわの会」の発足20周年記念誌だった。
地元紙の切り抜きに交ざり、筆者の署名記事が載っていた。岩手県内の支局に勤務した18年前、会の活動を取材し、胃がんで闘病中の男性と出会った。5カ月後に…