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<「みほとけ展」の名品紹介(4)>如来形立像(奈良・唐招提寺、重要文化財)胴体のみ 哀切伴う美

 頭部、両手と両足の一部を失っていることから、明治以降は「唐招提寺のトルソー(胴体だけの彫像)」とも呼ばれる。不完全であるが故に、哀切さを伴った美しさがある。装飾品を着けていないため、如来だと判断された。

 太ももなどの下半身や胸の滑らかな曲面には、独特の流麗さと力強さがある。酒田市出身の写真家土門拳…

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