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<東北の本棚>認知症の現実、胸に迫る

◎お二階のひとⅡ 柴山芳隆 著

 認知症をテーマに、「わたし」の半生を一人称でたどる小説のシリーズ第2弾。主人公の女性が認知機能を徐々に失い、日常生活を満足に送れなくなっていく様子を丹念に描く。

 秋田県を舞台に、「わたし」が生まれた1944年から令和の現代までが、物語の時間軸だ。前半は主人公の高校教師

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