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剣道宮城野区男子団体は宮城野が23年ぶり9度目頂点 仙台市中総体第1日

 第72回仙台市中学校総合体育大会は10日、開幕した。第1日は仙台市と利府町で13競技があり、剣道の宮城野区男子団体は宮城野が23年ぶり9度目の優勝を果たした。

 柔道の女子団体は東北インターナショナルスクール(TIS)が2連覇を達成した。ソフトテニスの宮城野区女子団体は西山が21年ぶり7度目の優勝を果たし、若林区男子団体は沖野が2年ぶり11度目の栄冠に輝いた。

 体操の男子団体は東北学院が2年連続22度目の頂点に立った。陸上の女子400メートルリレーは七北田が制した。

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宮城野区剣道男子団体決勝 東華―宮城野 副将戦で小手を決める宮城野の佐藤(右)

宮城野、予選で敗れた東華を破る 三浦主将「リベンジする気持ちだった」

 剣道の宮城野区男子団体は、宮城野が23年ぶり9度目の優勝を飾った。予選リーグでは1―3で苦杯をなめた東華に決勝で2―0で快勝。三浦主将は「リベンジする気持ちだった。うれしい」と素直に喜ぶ。

 先鋒(せんぽう)小林が流れをつくった。互いに決め手を欠く中、残り約5秒で面を決め、直後に向かってきた相手に再び面をたたき込んだ。「相手が焦ってきたところでしっかり決められた」と振り返る。

 先鋒戦で2本勝ちして試合運びが有利になった。次鋒松浦、中堅三浦は引き分けで副将佐藤につなぐ。勝てば優勝が決まる状況だったが、気負いはなかった。大将に控えるのは個人戦を制した守屋。佐藤は「自分が引き分けても、守屋君が決めてくれる」。落ち着いて相手の攻めをしのぎ、残り約10秒の最終盤に小手を決めて優勝を勝ち取った。

 予選リーグで東華に敗れた直後は選手全員、落ち込んだ。昨秋の市新人大会優勝校としての重圧もあり、力を出し切れなかったという。決勝トーナメントに向け、佐藤監督に「気持ちの勝負だ」とハッパをかけられ、前を向いた。

 準決勝では昨年優勝の東北学院を3―0で下し、「気持ちが上がり過ぎているぐらいだった」と三浦主将。県大会でも気持ちを前面に出して優勝を目指す。(関俊哉)

松谷麻璃有、真璃菜の双子姉妹が六郷を圧倒

柔道女子団体決勝 東北インターナショナルスクール―六郷 大将戦で六郷・吉田(左)を攻める東北インターナショナルスクール・松谷麻
東北インターナショナルスクールの松谷麻
東北インターナショナルスクールの松谷真=県武道館

 3人制で争う柔道女子団体は、双子の姉妹だけで臨んだ東北インターナショナルスクールが2連覇を達成した。姉の大将松谷麻は「2人だったので勝てるか不安だったが、(中堅)真璃菜が一本勝ちしてくれて良かった」とほほえんだ。

 六郷との決勝は不戦敗の先鋒(せんぽう)戦の後、中堅戦で松谷真が積極的に攻めて、けさ固めで一本勝ち。大将戦の松谷麻は指導差で優勢勝ちした。

 決勝進出を懸けた試合は2人とも開始5秒の早業で投げ技の一本勝ち。松谷真は「(決勝も)投げ技で決めたかったが、中学最後の年も優勝したかったので良かった」とうなずいた。

 父の赴任先のオランダで生まれ、日本に戻った後の6歳から仙台で柔道を続ける。県中学総体は昨年は3位。2人は「今年は優勝したい」と声をそろえ、四国である全国中学大会行きを誓った。(野仲敏勝)

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