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失敗生かせば「実験」に 宮城・大崎でタカカツHD会長が講演

50年に及ぶ会社経営の経験を語る高橋会長

 大崎市が主催するおおさき産業活性化講演会が12日、市役所であり、同市の住宅関連事業タカカツホールディングス(HD)の高橋勝行会長(75)が「大崎市の未来と企業の役割」と題して講演し、経営者としての心構えを語った。

 高橋氏は冒頭「諦めたら失敗だが、次に生かせれば『実験』になる」と強調。ホームセンター事業撤退後、売り上げ減少に社員のモチベーション低下など組織の危機も明らかになり、人材に軸足を置くことで立て直しにつなげた経緯を紹介した。

 小売りの経験は「高勝リフォーム」など建設、サービスを兼ね備えた業態に生きているという。

 高橋氏は人口減少を最大の課題に据え「中央大手と戦うには積極的に行動する風土づくりと、地域の人、モノ、カネを活用した循環型経営が重要」と指摘。「大崎市は強みや資源を意識し、何を実現したいかにフォーカスする必要がある。もっと波風を立てましょう」と提言した。

 地元の経営者ら約50人が出席した。

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