<記憶の素描(23)芥川賞作家・石沢麻依>投影された星巡り
白い円蓋(えんがい)の下で、夜の訪れを待つ。壁から天井へとなだらかに続く白は、よく見れば小さな凹凸でかすかに波打っている。その曲面を目でなぞると、布地の光沢に惑わされ、遠近感を失ってゆくような気がした。やがて卵の殻の内を思わせる空間から、次第に明るさが失われる。白がしぼんで緩やかに灰色から青へと沈…
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