評伝 伊集院静さん こわもての印象、実際は繊細
「巨星落つ」。この言葉が脳裏をよぎる。だが、心の奥底では数々の修羅場をくぐり抜けてきた作家伊集院静さんの訃報を受け止めきれない自分がいる。
「最後の無頼派」と称され、清濁併せのみながら多くの名作を世に送り出した。自ら小説のような波瀾(はらん)万丈の人生を歩み、大物のオーラをまとっていた。
ギャンブルと酒が好きで浮名も流した伊集院さん。こわもての印象があるが、実際は人の気持ちに敏感で繊細な人でもあった。約20年前、恐る恐る初めて取材した際は「大丈夫だから」と笑顔で迎え、冗談を言って場を和ませてく…
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