デスク日誌(2/8)：名刺

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　東京の夜。友人と別れて酔い覚ましの散歩に出た。宿は皇居にも近い半蔵門。地価はいくらばかりか想像もつかない地で、時代遅れにも映る明かりが目に入った。昼は喫茶店、夜はスナック。「最近はこれが厳しいじゃない。みんな集まってくるんだよ」。高齢のマスターは、テーブルの上の灰皿を指さし笑った。

　「どこから来た…