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東北楽天、対外試合初戦で見せた今江流 異例のベテラン多用で競争心あおる

試合前にコーチ陣と打ち合わせる今江監督(左)

日本ハムにリード守れず2-4

 東北楽天は11日、沖縄県名護市のタピックスタジアム名護で、初の実戦となる日本ハムとの練習試合を行い、2-4で敗れた。

 先発藤井は5安打を浴びながらも3回1失点でまとめた。2番手伊藤茉、3番手西垣はいずれも1回を無失点。4番手の松井が七回に同点とされ、八回、江越に勝ち越しの2点本塁打を許した。

 主力を並べた打線は計10安打。1点を追う三回、2死満塁から村林が左翼線に2点適時打を放った。途中出場した新人の中島が初打席で中前打を記録し、鈴木大や岡島らも1安打した。

指揮官「みんながいいアピールしてくれた」 全体で2桁安打、予想以上の収穫

 東北楽天の今江監督はこの日、先発メンバーにベテランを多く起用した。1番小深田に続いたのは鈴木大と岡島。第1クールで躍動した阿部と茂木は中軸に入った。外れたのは島内と別メニュー調整中の主砲浅村ぐらいで、若手主体の時期に異例の采配を披露した。

 三回に入るとがらりと入れ替わって多くの選手に出場機会が訪れたが、先発に関しては「ベテランも自力でチャンスをものにしてほしい」というメッセージが込められていたのだろう。

 春季キャンプのテーマに競争を掲げる今江監督。初日からベテラン勢がチームを引っ張る勢いで練習に打ち込んでいた。マイペース調整組は驚くほど少ない。指揮官の信頼を勝ち取ろうと必死だった。

 三回に中前打を放った鈴木大は「きょう出ることに驚きはなく、チャンスの場を与えてもらえた。勝負をさせてもらえたのはうれしい」と歓迎する。

 途中交代の若手も競うように闘志あふれるプレーを見せ、終わってみれば2桁安打。試合に敗れたとはいえ、収穫は予想以上だった。「いい経験になった」と初陣を振り返った今江監督は「みんながいい形でアピールしてくれた」と目を細めた。
(射浜大輔)

3回東北楽天2死満塁、村林が左翼線に逆転の2点二塁打を放つ
3回東北楽天2死満塁、村林が左翼線に逆転の2点二塁打を放つ。捕手清水

昨季の正遊撃手村林、2長打で好調アピール

 今年初めての練習試合で6番・遊撃の村林が長打2本を放ち、好調ぶりをうかがわせた。「久しぶりの実戦。チャンスで積極的にいったことが安打につながった。収穫はあった」と振り返った。

 最初の打席で右翼線二塁打を放って迎えた2打席目。0-1の三回2死満塁で相手は新外国人右腕ザバラ。高めの速球を詰まりながらも左翼線際へ運び、逆転の2点適時打とした。データの少ない相手との初対戦で対応力の高さと勝負強さをアピールした。

 今江監督は「右に左にと、彼らしい技ありの打撃ですごくよかった。きょうの結果に満足せずにやってもらいたい」と期待する。

 昨季夏場にブレークし、高卒8年目にして遊撃の定位置を手にした。2年連続で結果を残して盤石なものにしたい。キャンプも中盤に差しかかり、「競争は始まっている。結果も大事だが、平行して取り組んできたことをいろいろ試していきたい」と村林。遊撃レギュラー争いでの一歩リードを印象づけた。(島形桜)

試合前に渡辺ヘッドコーチ(右)と打ち合わせる今江監督
主審に選手交代を伝える今江監督(右)

先発の座狙う藤井は3回1失点

 先発ローテーション入りを狙う東北楽天の4年目左腕藤井が、3回を1失点と無難な滑り出しを見せた。

 一回に1点を失ったものの、二回以降は課題としてきた内角への制球も良くなった。「3回パーフェクトを狙っていた。いきなり郡司に打たれて悔しさしかないが、やろうとしていることは徐々にできてきている」と振り返った。

 三回は右の強打者マルティネスと野村に対し、内角を厳しく突いて打ち取った。「あそこに投げ切れれば抑えられるっていうのも分かってきたので、その精度をどんどん高めていく」と手応えを口にした。

中島大輔外野手(五回の初打席で初安打を放つ)「緊張はしていたけれど、打つ想像というか自信を持って打席に入ったのでびっくりはしなかった。うれしかった」

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