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宮城県、輸出入額3年連続増 23年貿易概況 コロナ禍後、貨物取扱量回復

 横浜税関がまとめた2023年の宮城県貿易概況によると、輸出額は22年比6・1%増の3561億5600万円、輸入額は4・2%増の1兆1125億600万円で、輸出入とも3年連続増加した。新型コロナウイルス感染症のまん延で滞った経済活動が再開され、貨物取扱量が回復。円安も増額に影響した。

 輸入は、約3割を占める原油・粗油が3689億5000万円で、19・0%増えた。液化天然ガスが1170億500万円(6・6%増)、魚介類・同調製品が720億2400万円(6・8%増)だった。

 輸出は主力のゴム製品が834億3200万円(26・3%増)。電池(545億5700万円)が48・0%増、有機化合物(257億9500万円)36・4%増と続いた。

 港湾、空港別は仙台塩釜港が最も金額が大きく、輸出3394億5400万円(7・0%増)、輸入1兆238億2600万円(4・8%増)。気仙沼港は輸出が魚介と木材で好調。昨年比8倍の10億2000万円だった。

 仙台空港では、輸出額が11・3%増の60億3000万円。半導体など電子部品が2・3倍の3億2700万円だった。空港税関支署の担当者は「他で取り扱っていた一部の部品を扱うようになった」と説明する。

 国別の輸出は米国、韓国、フランス、タイは増加したが、中国が15%減の403億9200万円。主要品目の金属鉱およびくずの取扱量が減少したためと考えられる。

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