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<東北の本棚>被災地の現実・葛藤描く

◎風は海から吹いてくる 遠藤源一郎 著

 仙台市沿岸部の宮城野区岡田の新浜地区で生まれ育った著者は、東日本大震災の津波で父と兄を失った。小説を書き始めたのは震災後。毎年コンスタントに発表してきた。文庫オリジナルの短編集は、2018年に農民文学賞を受賞した「地平はるかに」など15~23年の9編を収めた。…

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「東北の本棚」は、地元にゆかりの深い著者の本、東北を舞台にした本などを紹介するコーナーです。小説、評論、ルポルタージュ、写真集、絵本など、さまざまな本を厳選して生活文化部の記者が紹介します。

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