宮城と能登の食材コラボ 被災企業を応援「みやのとプライド」始動
宮城県の食品関連企業が東日本大震災の被災経験を生かし、能登半島地震の被災企業を応援する連携プロジェクト「みやのとプライド」が始まった。新商品発表会が1日、仙台市内であり、石川県能登地方の企業と共同開発した「牛たんうま味噌(みそ)」と「もずくとたこの酢の物」を紹介した。
「うま味噌」は能登みそと仙台みそを合わせて、香ばしさを増した特製みそに仙台名物の牛タンを漬け込んだ。「酢の物」は輪島市で被災前に海女が収穫した細めの岩モズクに小ぶりな宮城県産ヤナギダコを組み合わせた。しっかりした食感が楽しめる。
プロジェクトは、震災時の成功例、失敗例を能登の企業復興に役立ててもらおうと、宮城県内の食品企業でつくる一般社団法人「食のみやぎ応援団」(仙台市)が企画した。
代表理事を務めるかね久(仙台市若林区)の遠藤伸太郎社長が2月に能登半島を訪問。共同開発の提携先を探した。モズクを提供したすぎ省水産(七尾市)の笹本和茂社長は「海女は現在、漁港の隆起で出漁できない。被災地の加工会社として販路を広げ、漁業関係者を支えたい」と話す。
今後はカレーなどの発売を予定する。遠藤代表は「復興の段階に合わせて能登と手を取り、企業復興のシンボルとして、みやのとプライドのブランド化を目指す」と話した。
「うま味噌」は250グラム入りで1490円。「酢の物」はボンキッシュの電子商取引(EC)サイトで定期購入の7月分セット(5465円)の一部として販売する。連絡先は、かね久022(353)7697。
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