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宮城・塩釜を舞台にしたエッセー原作の映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」PR 「しおがま未来大使」の作家・五十嵐さん

佐藤市長(右)から委嘱状を受け取る五十嵐さん

9月13日に映画を先行公開 「文章で地元に恩返し」

 塩釜市は3日、市出身の作家五十嵐大さん(41)を「しおがま未来大使」に任命した。市が舞台の五十嵐さんのエッセーを原作とする映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」が13日から県内で先行公開されるのを前に、市のPRを依頼した。

 市役所で任命式があり、佐藤光樹市長が五十嵐さんに委嘱状を手渡し、「今後もさらに活躍し、市の魅力を広く伝えてほしい」と期待を込めた。

 五十嵐さんは「子どもの頃は人との距離感が近い塩釜が好きではなかったが、大人になって塩釜の人の優しさや豊かな自然など魅力を実感した。地元のために文章で恩返しできればいい」と話した。

 五十嵐さんは東京在住でエッセイスト、小説家として活動。映画の原作となったエッセーは、耳が聞こえない両親との親子関係や直面した障害者への差別などを描いた。

 映画は2023年8月に市内や利府、七ケ浜両町などでも撮影が行われ、五十嵐さんの母校の杉の入小、塩釜水産物仲卸市場などが登場する。20日の全国公開に先立って13日から県内の映画館9館で先行公開される。

 未来大使は、塩釜の魅力や情報のPR、市や地元団体の主催イベントなどへの参加、協力などを目的に22年8月に新設され、五十嵐さんを含め10人が任命されている。

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