大名行列、雨でも晴れ晴れ 宮城・登米の指定民俗文化財 「地区の伝統、これからも」
登米市東和町米川の綱木地区に460年間伝わる市指定民俗文化財「綱木之里大名行列」が15日、同地区の八幡神社を起点に行われた。
大名行列保存会のメンバーら約40人が参加。雨天の中、かみしも姿の露払いを先頭に、騎馬先頭や道中奉行、みこしが列をなした。
行列は、来春の「東和小(仮称)」開校に伴い閉校となる米川小そばからかけ声を上げ、米川地区の旧街道を練り歩いた。
行列の目玉である、やっこが背丈の倍以上の長さがある毛やりの持ち手を交換する「おとりかえ」を成功させると、沿道の観客から拍手と歓声が上がった。
保存会の佐藤裕孝会長(70)は「雨の中でも、会員は晴れ晴れとした表情で練り歩いた。コミュニティーのつながりを感じられる大事な伝統を、これからも守り続けたい」と話した。
行列は、この地を治めた城主葛西民部少輔が1564(永禄7)年に八幡神社を再建した際に始めたとされる。
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