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元東北楽天の銀次さん、福島で初の野球教室 浪江の小学生26人と交流

1人ずつ合図を送りながらベースランニングを指導する銀次さん

 プロ野球東北楽天で活躍した元選手の銀次さん(36)が9日、福島県浪江町のなみえ創成小中学校を訪れ、野球教室を開いて子どもたちと楽しく交流した。

 参加した26人の小学生に、銀次さんはキャッチボールやバッティングを手ほどき。「そうそう、その調子」と一人一人を励ましながら、約1時間練習した。楽天のユニホームを着て参加した6年添田裕生さん(11)は「気持ちよく練習できて楽しかった。ルールも分かるようになった」と喜んだ。

 岩手県普代村出身の銀次さんは昨シーズンで現役を引退し、現在は球団のアンバサダーを務める。選手時代から被災地支援の野球教室などに取り組んできた。「福島県内で野球教室を開くのは今回が初めて。ずっと来たいと思っていた。子どもたちに楽しんでもらえて良かった」と話した。

 浪江町には東日本大震災まで小中学校が計9校あったが、東京電力福島第1原発事故で全町民が避難したこともあって全て閉校。2017年に町中心部で避難指示が解除され、翌18年に町内唯一のなみえ創成小中が開校した。現在、計74人が通学している。

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