復興目指す未利用地、ブルーベリーで染めよう 岩手・大槌 実証栽培始まる 夏の収穫状況踏まえ活用法検討
岩手県大槌町で5日、ブルーベリー栽培の実証実験が始まった。東日本大震災の復興事業で、区画整理した地区にある未利用地の利活用が狙い。来年夏の収穫状況を踏まえ、観光農園など今後の展開を検討する。
実験は復興庁の土地活用ハンズオン支援事業の支援対象で、町と、町内の建築土木業者でつくる大槌復光社協同組合が行う。富山市で観光ブルーベリー農園を運営する落合良幸さん(53)がアドバイザーを務める。
5ヘクタールの未利用地がある町方地区など町内5カ所で、6品種計60本のブルーベリーを育てる。平らな土地と電気、水を確保できれば、どこでも栽培できるポット栽培を用いる。
5日に町方地区で植栽式があり、平野公三町長ら関係者約50人が参加。おおつちこども園の園児がブルーベリーの苗を植えた。
アドバイザーの落合さんは「育てやすく、おいしい品種を選んだ。大槌の環境に合う品種を見極めたい」と話した。大槌復光社を構成する岩間建設工業の岩間公人社長(61)は「町独自のブルーベリーが育ち、地域のなりわいにつながっていってほしい」と語った。
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