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B1秋田の本拠・新県立体育館入札不調 チェアマンが現状確認

リモートで佐竹知事と会談したBリーグの島田チェアマン(左)

 秋田県が秋田市で予定する新県立体育館の整備運営事業の入札が建築費上昇を理由に不調に終わった問題を受け、バスケットボールBリーグの島田慎二チェアマン(54)が27日、県庁でB1秋田のメインアリーナとなる新体育館整備の現状を確認した。島田チェアマンは「県やクラブと課題の解決に向き合いたい」と話した。

 リーグ基準を満たすメインアリーナ整備が、2026年10月に開幕を予定するBリーグ・プレミア(Bプレミア)の参入条件の一つ。リーグの臨時理事会が開かれる来月26日までに新体育館の整備運営事業者を選定する必要があった。

 島田チェアマンは、28年秋の完成時期を変更しないことや臨時理事会までに入札の再公告を実施することを条件に「機械的に処理せず、一緒に課題を克服したい」と理解を示した。

 新型コロナウイルスに感染し、リモートで応対した佐竹敬久知事は「メインアリーナで戦うB1秋田の勇姿を県民も望んでいる。県として最大限努力する」と応じた。

 新体育館は、県が7月に予定価格254億円で一般競争入札を公告したが、今月1日の期限までに参加を表明した全4グループが見積額との乖離(かいり)を理由に辞退した。県は再入札に向け、施設整備費を110億円増額する方針を示している。

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