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大賞は「鳴子の米プロジェクト」 JA宮城中央会が3団体にオリザ賞

オリザ賞の大賞に選ばれ、表彰された鳴子の米プロジェクトのメンバー

 コメを通じた農業振興と地域づくりの優れた取り組みをたたえる第10回オリザ賞(JA宮城中央会主催、河北新報社・東北放送共催)の表彰式が10日、仙台市青葉区の仙台国際センターであった。JA宮城県大会に合わせて行われた。

 大賞に選ばれたNPO法人鳴子の米プロジェクト(宮城県大崎市、上野健夫理事長)、準大賞の大郷グリーンファーマーズ(同県大郷町、西塚忠元代表取締役社長)と加美農高(同県色麻町、川上剛弘校長)の代表者や生徒に対し、宮城中央会の佐野和夫代表理事会長が表彰状を手渡した。

 鳴子の米プロジェクトは地元の農業と田園風景を守ろうと、2006年設立。「ゆきむすび」の特別栽培米を生産するほか、生産者と消費者をつなぐ活動にも取り組む。

 大郷グリーンファーマーズは、地権者から農地を預かってコメや大豆などを生産。地域の堆肥を生かした有機栽培で循環型農業を展開する。加美農高は、食の安全や環境保全の認証制度「GAP(ギャップ)」を取得したほか、組織的で持続可能な農業経営を担う人材の育成を進めている。

 オリザ賞は、世界のコメ作りを取り上げた本紙連載「オリザの環(わ)」(1996~97年)の趣旨に賛同した宮城中央会が97年に創設し、3年に1回表彰する。

 表彰式では、稲作と地域づくりの重要性を広めることに尽力したとして、審査員の一力雅彦河北新報社社長に感謝状が贈られた。

佐野会長(右)から表彰される鳴子の米プロジェクトのメンバー

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