東北初、セブン-イレブンがアイリス拠点に「コンパクト店舗」 宮城・角田
アイリスオーヤマの宮城県角田市にある製造・開発拠点に16日、コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンが展開する「コンパクト店舗」がオープンした。セブンのコンパクト店舗は東北で初めて。アイリスのSP事業部に所属する障害のある社員2人が、店のスタッフとして勤務する。
障害者雇用促進にも一役
新店舗は「角田インダストリアルテクノパーク(ITP)」の試験研究棟にある食堂内に開設された。店舗面積は約83平方メートル。おにぎりやサンドイッチを中心に、通常の店舗の約半分となる1200種類の商品をそろえ、24時間営業する。
コンパクト店舗は、専用アプリを入れたスマートフォンで商品のバーコードを読み取り、キャッシュレス決済する。東京都内に5店舗、大阪府内に1店舗ある。
角田ではSP事業部の女性社員2人が日中、品出しや商品の陳列、店内の清掃などに当たる。SP事業部は角田を含む全国6拠点にそれぞれあり、計115人が所属。部品の取り付けやパソコン作業、伝票の整理などに従事するが、販売業務は今回が初めてとなる。
コンパクト店舗の開設は社員の福利厚生の一環で、アイリスはコミュニケーションの促進などを狙う。食堂の営業は日中のみのため、夜勤者の食事をサポートする目的もあるという。
開店セレモニーで、アイリスの田中伸生管理本部長は「コンビニ出店に対し、社員から多くの期待が寄せられていた。今後も要望を聞きながら福利厚生に生かしていきたい」と語った。
セブン店舗事業開発部の担当者は「コンパクト店舗は従業員の負担が少ない。障害者の雇用促進につながればいい」と期待した。
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