八戸藩と岩手・紫波 飛び地の藩領は血縁が影響か 紫波で歴史考える講演会
八戸藩と岩手県紫波町の歴史を考える講演会が22日、同町の情報交流館であった。元県立博物館学芸員の佐々木勝宏さん(63)が講演し、約110人が来場した。
佐々木さんは、同町にある「志和」が江戸時代に飛び地の八戸藩領だったことを紹介。当時の志和は水陸の交通の便が良く、米作りが盛んで、近江商人が活躍する暮らしが豊かな場所だったという。
2代藩主南部直政の祖母の耕雲院が志和の生まれだったことも説明。「耕雲院がいなかったら八戸藩領ではなかったと考えている。石高が多い志和は八戸藩でも特別な存在だった」と述べた。
来場した紫波総合高2年中村ゆきかさん(17)は「地元の歴史に関心があり、講演を聞きに来た。八戸藩領だった理由に血縁が影響している可能性があるということは初めて知った」と感想を述べた。
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