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宮城・女川で冬の風物詩・サンマ加工始まる 天日と寒風でサンマのうまみ凝縮

太陽と寒風にさらされ、うまみが増すサンマ

 女川町の冬の風物詩「サンマ天日寒風干し」が11日、町内の水産加工会社「ヤマホンベイフーズ」の工場敷地内で始まった。

 特製の塩だれに一晩漬け込んだ90~110グラムのサンマ約1万匹を串で刺し、従業員がやぐらにすだれのようにつるした。太陽と北西の寒風に7時間ほどさらすことで魚体の臭みや水分が飛ばされ、うまみが凝縮するという。

 昨年の女川魚市場のサンマ水揚げ量は3765トンで記録的不漁だった前年の2倍に増えた。山本丈晴社長は「水揚げが1万トン前後だった数年前に比べれば不漁から抜け出せていないが、数量を確保できてよかった。女川を代表するサンマを全国の消費者に届けたい」と話した。

 3月下旬まで作業し、今年は約40万匹の生産を見込む。全国のスーパーや百貨店などに出荷する予定。

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