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魚介調理、水産業身近に 宮城・石巻高で魚市場青年部など実習

青年部メンバー(左)からイカのさばき方を学ぶ生徒ら=15日

 石巻に水揚げされた魚介類の調理を通じて若者に魚食や水産業の魅力を知ってもらおうと、石巻魚市場買受人協同組合青年部と一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、宮城県石巻市)は2月3日まで、同市の石巻高で調理実習を行っている。

 家庭基礎の授業の一環として、2年生221人を対象に今月14日以降、学級ごとに1回ずつ、計6回実施する。生徒27人が参加した15日は青年部とFJのスタッフ計6人が石巻魚市場に水揚げされたスルメイカのさばき方を伝授。生徒はイカと里芋の煮付けと、イワシのつみれ汁を作った。

 米谷紗さん(17)は「調理はイカの足の吸盤がうまく取れず難しかった。家で魚料理が出ることが少ないので、魚のおいしさを知る良い機会になった」と振り返った。

 青年部メンバーで、木の屋石巻水産(石巻市)の木村優哉社長(40)は「少しでも魚の扱い方を知ることで、地元が誇る魚食を身近に感じてもらいたい」と話した。

 FJ広報の香川幹(たかし)さん(26)は「資源量の減少など水産業を取り巻く環境は厳しいが、携わる若手と接してもらい、業界のポジティブな面も伝えていきたい」と語った。

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