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大鰐線の休止後、代替交通検討を 青森・弘南鉄道と沿線首長要望

 2027年度末に運行を休止する予定の青森県の弘南鉄道大鰐線を巡り、同社と沿線市町村の首長は27日、県に鉄路に代わる交通手段を沿線自治体と検討するよう要望した。

桜田市長から要望書を受け取った宮下知事(右から2人目)

 要望書は弘前市や大鰐町など弘前圏域定住自立圏の8市町村の連名。大鰐線の代替交通の検討のほか、弘南鉄道が運営する弘南線の財政支援の継続も求めた。同社の成田敏社長と弘前市の桜田宏市長ら4首長が県庁を訪れ、宮下宗一郎知事に要望書を手渡した。

 桜田市長は「県が事務局として運行休止後の代替交通を検討してもらいたい」と要望。宮下知事は「廃止は残念だが、県がリーダーシップを取り、早く県民に代替交通を示したい」と応じた。

弘南鉄道大鰐線の車両

 大鰐線は赤字が続き、近年の利用者は約30万人と低迷。沿線自治体は今月15日、路線休止まで財政支援の継続で合意している。

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