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女子硬式野球の強豪・クラーク国際高仙台の2選手、巨人入団へ 新天地でも「日本一目指す」

バッティング練習に取り組む内田=1月23日、宮城県七ケ浜町の町営野球場

 高校女子硬式野球の強豪、クラーク記念国際仙台キャンパス(仙台市若林区)の内田梨絵瑠(りえる)外野手(18)=盛岡市出身=と海野輝夏(てるか)捕手(18)=福島県会津若松市出身=が今春、プロ野球巨人が運営するクラブチーム「読売ジャイアンツ女子チーム」に入団する。2人は中心選手としてチームを2度の全国大会制覇に導いた。新天地でも「日本一を目指したい」と意気込む。(スポーツ部・三浦夏子)

女子選抜にも選出、イチローさんのチームとも対戦

 内田は、広角に打てる器用な打撃と俊足、堅実な守備が持ち味。海野は、強気なリードと強肩で守備の要を担う。チームは2023年8月の全国高校女子硬式野球ユース大会を東北勢として初制覇。昨年は連覇を果たした。

 2人は高校野球女子選抜にも選出され、昨年9月にはプロ野球や米大リーグなどで活躍したイチローさん(51)の野球チーム「KOBE CHIBEN」と東京ドームで対戦した。内田は「打席でのボールの見極めがさすがだった」とレジェンドとの試合を振り返る。

 海野は捕手として、元大リーガー松井秀喜さん(50)が本塁打を放った打席を間近で見た。「甘いボールを一発で仕留められて衝撃だった。普通ならできない経験になった」と話す。

 ジャイアンツ女子チームは23年に本格始動。同年の全日本女子硬式クラブ野球選手権大会に初出場し、初優勝した。24年には同大会で連覇を達成した強豪クラブだ。選手は学業や仕事をしながら大会や練習に参加している。

 今春高校を卒業する2人は、ともに日体大へ進学し、学業と野球の両立を目指す。内田は教員免許の取得が目標。海野は海外で野球を教える夢をかなえるため外国語の勉強にも力を入れるつもりだ。

 内田は「この人が出ると勝てると思われる選手になりたい。将来的には女子野球の発展に貢献したい」と強調。海野は「高校で磨いた実力をさらに引き上げて日本代表を目指す」と語った。

捕手として練習に励む海野(左)=1月23日、宮城県七ケ浜町の町営野球場

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