「2馬力」選挙運動にNO 村井嘉浩宮城知事ら有志、早急な対策求め国に緊急提言
全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事ら有志の19府県知事は17日、自分以外の候補者の当選を後押しする「2馬力」選挙など公職選挙法の趣旨を損なう選挙活動が相次いでいるとして、早急に対策を講じるように国に求める緊急アピールを取りまとめた。
緊急アピールは、昨年11月の兵庫県知事選で再選を期した斎藤元彦氏を応援するため政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が立候補した事案や、同年4月の衆院東京15区補欠選挙での選挙妨害事件を非難。「公平な政策論争を担保する公選法の趣旨に反する」と指摘した。
緊急アピールを議論するオンライン会議には、9県知事が出席。達増拓也岩手県知事は「集団の代表を選ぶのが選挙。当選を目的としない立候補は受け付けなくていい」と述べた。
千葉県知事選(3月16日投開票)を巡っても立花氏が7日に2馬力選挙を予告し、14日に撤回した。村井知事は「このタイミングでくいを打つのが重要。公正かつ透明な選挙の保障を強く要請する」と語った。
会合後、平井伸治鳥取県知事が総務省を訪問し、冨樫博之副大臣(衆院秋田1区)に提言書を手渡した。
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