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つるし雛、ほんわか 宮城・登米「道の駅米山」で展示会、手作りの1000点並ぶ

 宮城県登米市米山町の「道の駅米山」で「つるし雛(びな)展」が開かれている。米山町つるし飾り愛好会の会員10人が手作りした作品約1000点が展示されている。3月3日まで。

つるし雛の作品をレイアウトする愛好会メンバーら

 着物などの古布を再利用して制作された。地元特産のイチゴやキャベツ、江戸中期に活躍した地元出身の第3代横綱丸山権太左衛門など、地区の文化を象徴する作品が飾られている。

 手まりやミニびょうぶのほか竹灯籠なども並ぶ。「じいじとばあば」を形にした人形は、孫をやさしく見守る姿がかわいらしい。

 愛好会は12年前に結成され、道の駅での展示は10年前から行う。鈴木みつこ会長(73)は「会員同士がお茶っこ飲みをしながら楽しく作った。10年以上前の作品もある。飾りの温かみを感じてほしい」と来場を呼びかける。

 道の駅では、いちごまつり&「日高見窯」初窯展も2月24日まで同時開催している。イチゴ購入者に粗品をプレゼントする。

日高見窯を販売する鈴木さん(中央)

 日高見窯は同市の陶芸家鈴木由香さん(46)の作品名で、独特の瑠璃色「日高見ブルー」が特長だ。大皿や土鍋、コップなど普段使いができる陶器を通常価格から20%引きで販売する。

 鈴木さんは沖縄県「壺屋焼」や栃木県「益子焼」の技術を学び、2019年の第28回河北工芸展で、最高賞の河北賞を受賞した。

 つるし雛展は午前10時~午後4時、いちごまつり&初窯展は午前9時~午後6時。連絡先は道の駅米山0220(55)2747。

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