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山形新幹線福島-米沢間トンネル整備費1.5倍に膨張、2300億円に 物価高騰影響、工期も延長

 山形県は27日、県とJR東日本が事業化を目指す山形新幹線福島-米沢間のトンネル整備について、事業費が2017年度に想定した1500億円から約1・5倍の2300億円に膨らんだと明らかにした。物価高騰などの影響で、工期も着工から15年の見込みが19年に延びた。

 県議会2月定例会の代表質問で、吉村美栄子知事が明らかにした。事業費はJR東が22年から県と共同で実施した地質調査などを踏まえ、改めて算出した。

 吉村知事は「事業費増加はやむを得ないが、一日も早い事業化が必要だ。政府からの支援が一層重要になる」と強調し、JR東や政府と事業スキームの検討を進める考えを示した。

 トンネルは奥羽線庭坂(福島市)-米沢(山形県米沢市)間の約23キロを想定。雪などの影響を低減した安定走行や10分強の時間短縮効果を見込む。県は24年度に将来負担に備える基金を創設し、毎年5億円を積み立てている。

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