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経済効果「年33 億円増」 山形新幹線のトンネル整備で県試算

 山形県は11日、県とJR東日本が事業化を目指す山形新幹線福島-米沢間のトンネル整備により、山形県内への経済波及効果が年33億円増加するとの試算を公表した。10分強の時間短縮に加え、雪や雨でも安定した運行ができることで利用者数の増加を見込む。

 県によると、整備後の新幹線による来県者は1日当たり244人増え、年間約8万9000人増の約185万人となる。新幹線を心理的に利用しやすくなることが主な要因という。これにより経済波及効果は686億円に拡大する。

 建設工事に伴う効果は、工事の受注や資材製造などで3353億円。工期は19年で事業費は約2300億円を見込む。

 県は新年度、JR東や国と具体的な検討を本格化させる。県総合交通政策課の担当者は「大きな経済効果があることを県民に周知していく。政府にも示し、支援に結び付けたい」と話した。

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