重量挙げ宮城農高・佐藤和花、全日本ジュニア女子初V ジャークは自身の高校記録更新

宮城県名取市であった重量挙げの全日本ジュニア選手権女子55キロ級で、宮城農高の佐藤和花(2年)が初優勝した。ジャークは自身が持つ高校記録を更新。「プラス思考で本番に臨めるようになった」という伸び盛りの17歳は、4月末にペルーで開かれる世界ジュニア選手権でメダルを狙う。
20歳以下のランキング上位10人が出場し2月22日に開催。佐藤はスナッチ86キロ、ジャーク109キロのトータル195キロ(高校記録タイ)をマークした。何よりうれしかったのがジャークで自身の高校記録を2キロ更新し、ジュニア記録も1キロ上回ったことだ。
「昨年は得意のジャークで高校記録106キロの更新を目標にしていたが、なかなか出せなかった」。昨年4月の全日本選手権や8月の全国高校総体で記録更新を狙っては失敗した。
転機は、母親から勧められたメンタルトレーニングだった。10月から今年2月にかけて専任コーチと毎週面談を重ねた。「重量挙げはメンタルのスポーツ。『そろそろ記録更新しなきゃ』という焦りも打ち明け、不安要素を取り除けた」
昨年11月のレディースカップ全日本女子選抜選手権でジャーク107キロの高校新記録を樹立。今年2月の全日本ジュニア選手権は、母校の宮城農高体育館が会場で「地元の応援が力になってバーベルが驚くほど軽かった」と感謝する。
26日に全国高校選抜大会に出場するが、「世界でメダルを取りたい」と4月末の世界ジュニアに照準を合わせる。昨年の世界ユースに続く国際大会になる。
バルセロナ五輪代表で、父として娘を中学時代から指導する宮城農高の佐藤和夫監督は「自分の目標をはっきりさせて臨んでほしい」とエールを送っている。


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