(1184)流れなる身に似合しき花いかだ/遊女長門(生没年不詳)
作者は京都・島原遊郭の遊女。竹内玄玄一著『俳家奇人談』(1816年刊)によると、長門は篤実な性格で、普段「花筏(いかだ)」の紋を付けているのを「初心なり」と笑った人に応えて掲句を詠んだという。遊女の…
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