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イオン仙台店跡に複合ビル建設へ オフィス主体に低層階に店舗、高層階にホテル

建て替えプロジェクトが発表された読売仙台ビル

 仙台市青葉区中央2丁目の読売仙台ビル・新伝馬町(しんてんまち)中央通りビルについて、所有する読売新聞東京本社は23日、東急不動産(東京)と共同でビルを建て替えるプロジェクトを発表した。オフィスや商業施設とともにホテルを設けた複合ビルを想定し、2029年度の完成を見込む。5月に両ビルの解体工事に着手する。

 新たなビルは延べ床面積約4万2000平方メートル、地上10階建て以上となる見通し。オフィスを主体に低層階に店舗、高層階にホテルを設け、国内外の観光客を呼び込む。約5200平方メートルの広大な敷地を生かし、イベントを開催できる広場空間を組み込む計画で、具体的な検討を今後進める。

 両社は3月末にプロジェクトを共同で進める基本協定を締結。今月22日には、都心部の再開発を促す仙台市の「せんだい都心再構築プロジェクト」の認定を受けた。ビルに接する青葉通やアーケード街へのにぎわいの波及が期待される。

 仙台市役所で会見を開いた読売新聞東京本社不動産センターの恒次徹センター長は「昨年、東北大が国際卓越研究大に認定されたことなどを受け、今後さらなるオフィス需要の高まりが期待できる。大部分が商業施設だったビルからの建て替えに踏み切った」と説明した。

 読売仙台ビル・新伝馬町中央通りビルは地上8階、地下3階で延べ床面積約5万1400平方メートル。ダイエー仙台店などのテナントが入居する複合ビルとして1975年に開業した。ダイエーを引き継いだ核テナントのイオン仙台店は2月末で閉店していた。

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