愛媛と高知で震度6弱、複数けが 南海トラフ可能性高まらず
愛媛、高知両県で17日夜、震度6弱を観測した地震で愛媛県で6人が軽傷、大分県で2人、高知県でも1人が軽傷を負った。倒木の影響で高知県檮原町松谷地区が一時孤立状態となったが解消され、5世帯10人の無事も確認された。震度6弱を観測した高知県宿毛市は設置した避難所10カ所を全て閉鎖した。最大11世帯23人が避難していたが全員帰宅した。
JR四国は一部区間で18日始発から運転を見合わせた。愛媛県愛南町では外泊地区の集落「石垣の里」で石垣の崩落が7カ所確認された。
気象庁は18日未明の記者会見で「南海トラフ巨大地震発生の可能性が高まったとは言えない」との見解を示した。今後同程度の地震が起きる恐れがあるとして「いつも以上に警戒してほしい」と呼びかけた。
震源地は豊後水道で震源の深さは39キロ。地震の規模は推定M6・6。速報値のM6・4、深さ約50キロから更新した。南海トラフ巨大地震の想定震源域内や周辺でM6・8以上の地震が発生した場合、評価検討会を臨時で開催し巨大地震との関連を調査するが基準に満たなかった。
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共同通信