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eスポーツで審査基準策定へ 暴力表現、性的描写で対策

 杭州アジア大会で初めて正式競技となり、スタートした「eスポーツ」=2023年9月、中国・杭州(共同)

 既存のスポーツ界との接近が進むeスポーツで、それぞれのゲーム内容の健全性を評価する審査基準の策定に向け、国内のスポーツ関連団体が検討に入った。殺傷など暴力的な表現や性的な描写について審査し、スポーツ大会での実施にふさわしいかどうかを判断する。関係者が1日、明らかにした。

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 ゲームによっては銃で撃ち合うなど残虐な場面もあり、一定の基準を設ける必要性を指摘する声が出ていた。国内では主に家庭用ゲーム機を対象とし、対象年齢を区分するなどの制度をNPO法人が導入しているが、スポーツ界で過激な表現の対策に乗り出すのは初めて。関係者は「中立的な立場から、問題ないとお墨付きを与える仕組みが必要」と語った。

 日本スポーツ政策推進機構を中心に今後、審査基準の詳細を詰める。日本オリンピック委員会や日本スポーツ協会、日本eスポーツ連合、スポーツ庁などとも協力する。国民スポーツ大会の文化プログラムとして行われる全国都道府県対抗eスポーツ選手権(12月・佐賀県)で、基準の素案を試験的に適用することも検討している。

共同通信

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