閉じる

北朝鮮と交戦とウクライナ 国防相、韓国メディアに

 10月18日、ウクライナ文化情報省傘下の機関が公開した北朝鮮兵とされる映像の一場面。ロシア極東の軍事施設で装備品を受け取る様子としている(共同)

 【ソウル、ワシントン、キーウ共同】ウクライナのウメロフ国防相は、韓国KBSテレビが5日報じたインタビューで、北朝鮮兵のロシア入りを巡り、北朝鮮兵との初めての交戦があったと述べた。「全ての兵力が動員された体系的な水準の交戦」ではないとし、限定的な衝突だった点を強調した。いつ、どこでの交戦なのかは不明。

全国・海外の詳しいニュースはこちら

 ウメロフ氏は、北朝鮮兵は約3千人の部隊が五つ、最大で計1万5千人が前線近くに配置される可能性があり、数週間以内に配置が完了するとの見方を示した。

 韓国のソウル新聞は4日、政府関係者の話として、北朝鮮兵約40人がウクライナで死亡したと報じたが、韓国国防省報道官は5日の定例記者会見で「一つ一つ確認する内容がない」と述べた。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は4日のビデオ声明で、ロシア西部クルスク州に「北朝鮮兵1万1千人がおり、さらに増えている」との見解を示した。情報機関から報告を受けたとしている。米国務省のミラー報道官も4日の会見で、北朝鮮兵約1万人が同州に到達したと分析していると述べた。

共同通信