ソフトバンク和田、43歳で引退 「松坂世代」最後の左投手
日米通算165勝を挙げたプロ野球ソフトバンクの和田毅投手(43)が5日、プロ22年目の今季限りで現役を引退すると発表した。福岡市の本拠地みずほペイペイドームで記者会見を行い「選手としての役割に終わりを迎えているという思いを今年は強く感じた」と語った。
2021年に引退した松坂大輔さんを筆頭とした1980年度生まれの「松坂世代」では最後の現役選手のサウスポーだった。昨季は8勝を挙げたが、今季は度重なるけがに苦しみ、2勝2敗に終わり「体がどんどんぼろぼろになっているな、と最後は思っていた」と振り返った。
島根・浜田高から早稲田大を経て、03年に自由獲得枠で前身のダイエーに入団。新人王となった1年目から5年連続2桁勝利をマークし、10年には17勝で最多勝と最優秀選手に輝いた。12年からプレーした米大リーグでは5勝を挙げ、ソフトバンクに復帰した16年は最多勝と勝率第1位のタイトルを手にした。
日本での通算成績は334試合登板で160勝89敗、防御率3・18。
共同通信