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障害者300人解雇、退職か 就労事業所閉鎖、同一グループ

 「MOON」グループの会社が、A型からB型に転換した名古屋市の就労継続支援事業所=1日
 「MOON」の事務所が入るビルの看板=1日、名古屋市
 A型事業所閉鎖とB型事業所への転換(イメージ)

 障害者が働く「就労継続支援A型事業所」を各地で運営する同一の会社グループが9月以降、愛知や京都など5府県で事業所11カ所を相次いで閉鎖(廃止)していたことが22日、各自治体への取材で分かった。今後の予定を含めると閉鎖は6府県で少なくとも計16カ所となり、障害者の解雇、退職者数は約300人に上るとみられる。一事業者としては異例の規模で、一部では唐突な閉鎖に利用者が反発、トラブルになった。

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 A型事業所を巡っては、今年3〜7月に全国で329カ所が閉鎖され、約5千人が解雇、退職となったことが共同通信の調査で判明。公費に依存して収支が悪い事業所を対象に、国が報酬を引き下げたことが主な要因で、撤退が続いている。

 この会社は愛知県東海市の「MOON(ムーン)」。取材に対し「報酬改定で事業収益が思ったより上がらなくなった。利用者が困らないよう、一人一人と面談して行き先を調整している」と話した。

 同社は事業所ごとに異なる名前の合同会社を設立し、北海道から大阪府まで8道府県で28カ所のA型事業所を運営している。

共同通信