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対馬仏像、来年5月以降に返還 韓国の寺「政情関係なく」

 26日、韓国・公州で開かれた行事に出席した浮石寺の円牛住職(共同)
 観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同)

 【公州共同】長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」を巡り、所有権を主張してきた忠清南道瑞山の浮石寺の円牛住職が26日に共同通信の取材に応じ、来年5月以降の観音寺への返還に「協力する」と表明した。尹錫悦大統領が弾劾訴追され日韓関係の先行きも見えないが、返還は「政治状況と関係なく」進めるべきだと強調した。

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 一方、返還前に像の安寧を願って執り行いたいとしている100日間の「法要」は、天候や別の仏教行事を考慮すると、最も早くて2月中旬〜5月下旬に営まれるとの見通しを示した。観音寺側とは政界筋を介して5月前半の返還で調整しているとされるが、遅れる可能性がある。

 日本側は像の安全面を懸念しているが、円牛住職は「専門の警備会社を選定して盗難や火災、破損がないよう24時間備える。博物館より安全な状態になる」と強調した。

 仏像は2012年の盗難後、浮石寺が「かつて倭寇に略奪された」と主張。昨年10月、最高裁で観音寺の所有権を認める判決が確定した。

共同通信