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韓国機事故、記録装置回収 米当局と合同調査、解析へ

 韓国・務安国際空港で起きた旅客機事故の現場で対応に当たる当局者ら=30日(共同)

 【務安共同】韓国南西部全羅南道の務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故で韓国国土交通省は30日、フライトレコーダー(飛行記録装置)を回収したと明らかにし、米国の運輸安全委員会(NTSB)と合同で調査を行うと発表した。事故の原因解明が本格化する。国交省によると、29日の事故の直前、救難信号が発信された後、管制室が指示や誘導を試みたが、円滑に意思疎通ができず、交信が途絶した。

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 事故が起きたのは韓国の格安航空会社(LCC)チェジュ航空が運航したボーイング737―800。製造した米ボーイング社のほか、ロイター通信によると国際航空規則に基づき、製造国である米国のNTSBも調査に加わる。

 30日朝、チェジュ航空の別の同型機が韓国南部の済州島に向けてソウルの金浦空港を離陸した直後に車輪に異常が見つかり引き返した。国交省は、国内の全ての同型機を対象とする特別点検を行い、安全性を確認すると明らかにした。韓国内では計101機が運用され、チェジュ航空が39機と最も多い。

共同通信

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