閉じる

不明23人、捜索や確認難航 ロス山火事、全容見通せず

 米ロサンゼルス北部近郊アルタデナで、山火事により焼失した家の跡で不明者を捜索する人=13日(ゲッティ=共同)
 火事で焼失した建物脇を走行する乗用車=12日、米ロサンゼルス(AP=共同)

 【ロサンゼルス共同】米ロサンゼルスや周辺で続く山火事で、保安官事務所は13日、行方不明者が23人に上ると発表した。死者はこれまでに24人。焼失面積は160平方キロ以上で、警察や消防が一区画ごとに逃げ遅れた人がいないか捜索している。見つかった遺体の損傷が激しいため身元確認に時間を要し、被害の全容は見通せない。

全国・海外の詳しいニュースはこちら

 保安官事務所などは火事の原因調査を開始。自然発火や放火も含め「あらゆる可能性を視野に入れている」と説明した。

 ロサンゼルスのバス市長は、15日まで強風が予報されており、火事が再び急拡大する恐れがあるとして市民らに警戒と避難の準備を呼びかけた。

 避難命令の対象は、前日から減少して13日午前時点で約10万人。バス市長らは、強風の状況次第で対象を再び拡大すると説明した。

 現場は消火活動のほか、延焼を防ぐために山の木を切るなどの対応に追われた。

 山火事は7日以降、断続的に発生。ロサンゼルス西部の高級住宅街パシフィックパリセーズや北部近郊アルタデナが被害のほとんどを占める。

共同通信