ロス山火事発生1週間、遠い鎮火 死者25人、不明30人以上
【ロサンゼルス共同】米カリフォルニア州ロサンゼルスや周辺で続く山火事は14日午前(日本時間15日午前)、発生から1週間となった。いまだに鎮火の見通しは立たず、消防は強風による拡大を警戒。地元捜査機関は死者が1人増えて計25人になったと発表した。警察によると、行方不明者は30人以上。避難命令の対象は約8万8千人。
国立気象局は15日正午(日本時間16日午前5時)までに、最大風速が毎時100キロ以上の突風が発生する可能性があるとして、一部地域に強風警報を発令した。ロサンゼルス消防局のクロウリー局長は記者会見で「破壊的で広範囲な風」が迫っていると強調した。
山火事は7日以降、断続的に発生。被害の大部分を占める西部の高級住宅街パシフィックパリセーズと北部近郊アルタデナで150平方キロ以上を焼いた。14日朝までに鎮圧できたのはパシフィックパリセーズで17%、アルタデナで35%にとどまる。消防によると、この2カ所で住宅など推定1万2千棟以上が損壊した。
共同通信