外相演説案、対米が政権の最優先 中国と協力連携増やす努力する
岩屋毅外相が24日召集の通常国会で行う外交演説の原案が判明した。日米同盟を外交・安全保障の基軸と位置付け「石破政権の最優先事項として充実・強化に取り組む」と表明。トランプ米政権と強固な信頼関係を構築し、日米協力を高みに引き上げると決意を示す。中国とは「課題と懸案を減らし、協力と連携を増やすために互いに努力しなければならない」と訴える。関係者が21日明らかにした。
外交演説は、石破茂首相による施政方針演説とともに24日の衆参両院本会議で実施される予定。原案では(1)日米同盟の強化(2)「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた同盟国や同志国との連携(3)「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国との連携―の3点を重視すると強調する。
対米外交に関し、米国が核を含む戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」の信頼性強化、在日米軍態勢の最適化に取り組むと言及。日米間の投資拡大など経済分野の協力を深化させると主張する。
日中両国が「地域と世界の平和と繁栄に大きな責任を負っている」と指摘する。
共同通信