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小中高生の自殺、527人で最多 前年から14人増、24年統計

 小中高生の自殺者数の推移
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 2024年の小中高生の自殺者数は暫定値で527人となり、最も多かった22年の514人を上回り、統計のある1980年以降の最多を更新したことが29日、警察庁の自殺統計に基づく厚生労働省のまとめで分かった。23年からは14人増え、新型コロナウイルス禍後、高止まりが続いている。全体の自殺者数は2万268人で1569人減だった。

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 小中高生の内訳は小学生15人(前年比2人増)、中学生163人(10人増)、高校生349人(2人増)。男女別では男性239人(20人減)、女性288人(34人増)となった。厚労省担当者は「深刻な状況。背景を分析したい」と話す。

 全体の自殺者数は78年の統計開始以降、2番目に少なかった。男性は1万3763人(1099人減)で3年ぶりの減少。女性も2年連続で減り6505人(470人減)だった。

 原因・動機別では、健康問題が最多の1万1986人で、経済・生活問題5075人、家庭問題4334人と続いた。学校問題は578人だった。SNS・インターネット上のトラブルは42人だった。

共同通信

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