カナダ、メキシコへの関税延期 1カ月、トランプ氏が前日転換
【ワシントン、ロサンゼルス共同】トランプ米大統領は3日、メキシコとカナダへの25%の関税引き上げを1カ月延期し、3月4日とする大統領令を出した。発動日前日の土壇場での転換。追加関税を課すことを決めている中国とも協議する。レビット米大統領報道官によると、近く習近平国家主席との対話に臨む。
4日午前の東京株式市場は、カナダ、メキシコ関税の延期を好感して反発。上げ幅は一時600円を超えた。中国への10%の関税は米東部時間4日午前0時1分(日本時間同日午後2時1分)に発動する。
トランプ氏は今後1カ月間、ルビオ国務長官やベセント財務長官らが、メキシコ高官と交渉を行うと明らかにした。メキシコのエブラルド経済相は来週にもラトニック米商務長官候補と会談するとの見方を示した。
またカナダのトルドー首相はXで、合成麻薬「フェンタニル」の米国への流入阻止に向け、国境警備の強化を表明。トランプ氏は「この結果に非常に満足している」とした。
トランプ氏は3日午後、記者団に「中国と24時間以内に話す」と述べた。
共同通信