フジテレビ親会社1〜3月赤字へ 広告収入の減少響く
フジテレビの親会社フジ・メディアHDは、25年1〜3月期連結決算の純損益が大幅な赤字になることが5日、分かった。フジテレビを巡る一連の問題で広告収入が減少する。同日発表した24年4〜12月期の黒字240億円に対し、25年3月期通期の黒字は98億円と予想している。25年1〜3月期は単純計算で142億円の赤字となる。
フジテレビ単体では25年3月期通期の純損益が赤字に転落する見通し。5日発表した24年4〜12月期の純損益は55億円の黒字で、25年1〜3月期に業績が急激に悪化する。中居正広さんの女性トラブル巡るフジテレビの対応を受け、多くの企業が1月以降にCMを取りやめたことが響く。フジテレビはCM差し替えやキャンセル分の料金を請求しない方針を決めている。年間広告収入は当初想定より233億円減って1252億円となる見通し。
フジテレビ含むフジ・メディアHDのコンテンツ事業でも25年3月期通期に営業損益ベースで赤字転落する見通しを示した。都市開発や観光事業などでカバーし、全体では通期黒字を確保する。
共同通信