トラック運転席部分発見か、埼玉 陥没現場下流の下水道管内
埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、県は5日、運転席部分とみられるものが、破損した下水道管の中で見つかったと明らかにした。同日午前、陥没現場から100〜200メートル下流にあるのをドローンで確認したという。運転手の男性(74)は不明のままで、県や地元消防は、下水道管内に流された可能性があるとみて救助活動を急ぐ。
県によると、運転席部分とみられるものは、白い金属製で、ひしゃげた形だった。下水道管は内径約4・7メートルで下水が高さ3分の1ほど流れており、作業員が午前11時35分ごろ、管の中を飛ばしたドローンの画像で確認した。
消防によると、男性は当初意識があり、消防隊員らと会話ができる状態だったが、1月28日午後1時ごろを最後にやりとりが途絶えた。
同29日未明には、複数の大型クレーンでトラックの荷台部分のみ地上に引き上げていた。
重機を穴の中に投入するための2本目のスロープは5日、完成した。穴内部の農業用水路が崩落する恐れがあったため、予定より完成が遅れたという。
共同通信