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米ロ高官サウジで数日内にも交渉 首脳、和平巡り下旬会談か

 2019年、大阪でのG20で顔を合わせたトランプ、プーチンの両大統領(ロイター=共同)
 15日、ミュンヘン安全保障会議に参加したウクライナのゼレンスキー大統領=ドイツ・ミュンヘン(ロイター=共同)

 【ミュンヘン共同】米メディアは15日、米国とロシアの高官が数日内にロシアとウクライナの戦争終結に向けた和平交渉をサウジアラビアで開始すると報じた。サウジは米ロ首脳会談の候補地に挙がっており、地ならしの可能性がある。ブルームバーグ通信は早ければ今月下旬にも首脳会談が開かれると伝えた。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は15日、ウクライナは現時点で協議に参加する予定はないとの考えを示した。

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 米側交渉団の一人、ウィットコフ中東担当特使は16日、FOXニュースのインタビューで、16日夜に米国を出発し、サウジを訪問すると述べた。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議で、ウクライナの関与なしでつくられる和平案は「決して受け入れない」と述べた。米ロだけで進めようとすれば事態は混迷を深める恐れがある。

 米国のウクライナ・ロシア担当特使ケロッグ氏は安保会議で、ロシアに対し占領している領土に関して譲歩が必要になると警告。欧州は交渉に参加しないとの認識を示し欧州各国は反発。

共同通信